【子宮卵管造影検査まとめ】妊娠したい人が検査前に知っておきたい9つのこと
※ひよこいキャンパスは、多嚢胞性卵巣症候群の不妊治療による妊活を経験した妻のひよこいがナビゲートします♪
こんにちは!多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療による妊活をしていた、ひよこいです。
あなたは、子宮卵管造影検査についてご存知でしょうか?
卵管造影検査は、卵管がつまっていないかを診察する検査です。
卵管がつまっていると卵子が排卵されにくくなり、不妊の原因になってしまいます。
ここでは、妊活を始めたけれどなかなか妊娠出来ない・・・という人のために、卵管造影検査で何がわかるのか、どのような検査なのかをじっくり解説していきたいと思います!
それではひよこいキャンパス、不妊治療の教室「【子宮卵管造影検査まとめ】妊娠したい人が検査前に知っておきたい9つのこと」のはじまりです!
1.卵管造影検査て何を調べる検査?
卵管造影検査の一番の目的は、卵管の詰まりを診察するためです。
子宮の内部の形の異常と、卵管の通過性を調べるもので、不妊症の検査においては、初期におこなわれることが多いようです。
引用元:こまえクリニックより
でも、それだけではありません。
実は、卵管の詰まりを確認するだけでなく、もしも卵管が詰まっていた場合は、その詰まりを解消することが出来る検査なんです。
不妊治療を始めた人は、比較的この検査を受ける人が多いのですが、それは不妊の原因を調べるだけでなく、卵管造影検査を受けることで妊娠しやすくなるので一石二鳥な検査なのです。
2.卵管造影検査で後に妊娠しやすくなるのはなんで?
卵管造影検査は、検査の過程で卵管に造影剤を流しいれます。
造影剤を入れることでレントゲンを撮影する際に卵管の様子がはっきりと見ることが出来るからです。
卵管造影検査で妊娠しやすくなる
それはこの造影剤のおかげなんです。
子宮卵管造影にはもう1つ重要な意義があります。それは治療的な側面を持つという事です。卵管が完全に閉塞した場合は別ですが、通りが悪いような程度であれば、この検査の後に妊娠する場合が多々あります。また、軽い癒着ははがれてしまうともいわれています。この検査が「煙突そうじ」、「トンネルそうじ」と言われる由縁です。
引用元:こまえクリニックより
卵管に造影剤を入れることで、卵管の内側の癒着物が取れやすくなり、多少のつまりだったら造影剤を流したときに一緒に剥がれ落ちてくれるのです。
卵管のなかに詰まりが解消されると、排卵期に卵子が排卵されやすくなりますので、その結果妊娠しやすくなるということなんですね。
特に卵管造影検査をおこなった後の6ヶ月間はゴールデン期間と呼ばれるほど、妊娠確率が上昇されるといわれ、卵管造影検査後に毎周期、積極的にタイミングを合わせることであっという間に妊娠出来ちゃった!という人は少なくありません。
3.卵管造影検査っていつごろ受ければいいの?検査時期に最適なタイミング
卵管造影検査は、不妊治療を始めた人でしたら受けるタイミングを医師が指示してくれますが、不妊治療を開始後、比較的早い段階でおこなわれることが多いです。
一般的に不妊治療の最初はタイミング法で妊娠できるように指導していきます。
そのためにまず毎週期排卵がきちんと出来ているかをチェックして、排卵が出来ていない、排卵周期が安定しないようでしたら、排卵誘発剤などを服用させ、毎周期同じタイミングで卵胞を育てて排卵できるようにしていきます。
その過程で、卵胞は育っているのにうまく排卵できていない状況がわかれば、卵管が詰まっている可能性があるので、この卵管造影検査を受けてもらうことを選択肢に入れていきます。
不妊治療の初期でおこなうことの多い検査は、女性側ではホルモン検査、卵管造影検査、男性側では精子検査です。
医師によって勧めかたは多少違いますが、ホルモン検査と精子検査をおこなった後に、必要であれば卵管造影検査もおこなうことが多いようです。
卵管造影検査後は、排卵誘発剤で卵胞を育てながらタイミング法で妊娠を目指すか、人工授精や体外受精で妊娠を目指すかは、これまでの治療経過をもとに判断していきます。
卵管造影検査は妊娠確率が上がるとはいえ、人によっては卵管造影検査をする必要がない人もいます。
もっといえば妊娠出来ない原因が、女性側ではなく男性側が原因のことも少なくありません。
不妊治療をしたことがない人でご自身で妊活を頑張っているけれど、なかなか妊娠が出来ない人の場合はまずは一度婦人科へ相談へいくようにしてくださいね。
4.卵管造影検査は、生理開始日から7日目から10日目までの時期にするのがベスト
卵管造影検査は、1ヶ月のうちいつでも検査が受けられるわけではありません。
具体的には生理中と排卵期には卵管造影検査は受けることが出来ません。
生理中ですと、検査中に血液が逆流してしまう恐れがあるのでそれを避けるために卵管造影検査はおこないません。
卵管造影検査はレントゲン撮影を何枚かとるのですがレントゲン中に極微量の放射線を受けることになります。
レントゲンの撮影中に出る放射線は何十回浴びようと体にも卵子にも受精卵にも影響はありません。しかし、念には念を入れて排卵期は卵管造影検査を避けるようにしているのが一般的です。
この検査は、おこなうタイミングも重要です。妊娠も期待しておこなう検査ですから、月経の開始日から1週間~10日目がベストタイミングです。
引用元:こまえクリニックより
そのことを考慮して、卵管造影検査は生理後7日目から10日目まで排卵前の時期に限定しておこなうのがベストとされています。
5.卵管造影検査の費用は?助成金の対象になる?
卵管造影検査の費用は、おおむね5000円から2万円の範囲になります。使用する器具や検査方法によって健康保険が適用される場合とされない場合があります。
子宮卵管造影検査 社保家族・国保 3,500円(保険ききます)
引用元:青葉産婦人科クリニックより
料金:
超音波子宮卵管造影検査(HyCoSy) 14,700円
自費診療です(健康保険の適応がありません)。
以下のすべての料金を含みます。
診察、検査、面談、器具、薬剤、予約料。別途、再診料(自費1,300円)がかかります。引用元:志馬クリニックより
保険が適用される場合は5000円程度、適用されない場合は2万円弱が一般的です。
国が主体となって不妊治療の助成金を出している制度があります。これは特定不妊治療費助成と呼ばれる制度なのですが、卵管造影検査はこの制度の対象外です。
特定不妊治療費助成は、体外受精及び顕微授精のみとなっていて、1回の治療が数十万円にも登るためそのうちの何割かを国が助成しましょうという制度です。
ですが、これとは別に一般不妊治療費助成という制度があります。
これは市区町村の自治体がそれぞれ独自に運営している制度で、この一般不妊治療費助成をおこなっている自治体にすんでいる場合は、卵管造影検査の費用が助成対象になることがあります。
まだ制度がない自治体のほうが多いですが、東京都や神奈川県、愛知県などの一部の自治体では、一般不妊治療費助成でおよそ半額相当を補助してくれるので、一度調べてみると良いでしょう。
6.卵管造影検査にかかる時間はどのくらい?5分~30分で入院は必要なし。但し検査日数が2日間必要なことも
卵管造影検査は病院によって、個人の状態によって検査時間はまちまちですが、スムーズに終わればたった5分で完了してしまう検査です。
ほとんどの病院では、造影剤を入れてからレントゲン撮影まで含めても所要時間30分以内に終わるケースが多い検査です。
卵管造影検査は卵管の詰まりをチェックして詰まっていた場合には、詰まりを良くする為の検査です。
検査して問題がない場合は痛みもほとんどなく、あっという間に終わりますし、つまりがある場合は時間が掛かったり痛みを生じるケースもあります。
あまりに痛みが強い場合は中止してくれますので、過度に心配しすぎないようにしましょう。
卵管造影検査に必要な日数。入院の必要性は?
卵管造影検査は、基本的には入院の必要はありませんので日帰りになります。
卵管造影検査は、造影剤を子宮に入れて卵管の様子を観察します。
使用する造影剤に種類によって、当日だけで全て終わる場合と、翌日も造影剤の散らばりを観察するために通院するケースもあります。
8.子宮卵管造影検査って痛いの?どんな痛み?痛みの原因は?
子宮卵管造影検査の痛みは人によっては、経験したことのないほどの苦痛という人もいますが、実は、拍子抜けするほど痛くなかったという人も多いです。
生理痛より若干痛い感じではあるものの、痛いのは実質数十秒なので我慢しているうちにあっという間に終わってしまった、というのが私自身の感想です。
もちろんなかにはとても痛かったという人もいらっしゃるのですが、子宮卵管造影検査で痛みを感じるのには原因があります。
体質的に卵管に詰まりがある場合と医師の技術によっても痛みの程度が変わると言われています。
1.卵管が詰まっている
卵管造影検査で痛かったという人の多くは、卵管が詰まっていた人で、子宮卵管造影検査をしても卵管のつまりがない人は、さほど痛みは感じない人も珍しくありません。
卵管が詰まっている人でも必ずしも激痛を伴うわけではありませんので、あまり不安になり過ぎないようにしましょう。
2.医師の技術
そのほかにも、子宮卵管造影検査が痛いかどうかを左右するのは、医師の技術にもよる場合があるようです。
上手な先生はなるべく痛くならないように造影剤を入れるときに少しずつ入れるなどのコツをもっているようです。
私もそうでしたが、痛いと思ったら全然痛くなかったという人も少なくないので、あまり怖がりすぎないようにしましょう。怖がらずにもっと早く受けておけばよかったと思う人もたくさんいらっしゃいます。
9.子宮卵管造影検査で起こる副作用
子宮卵管造影検査で起こる副作用は、検査の過程で起こる副作用と、使用する造影剤が原因で起こる副作用があります。
1.子宮卵管造影検査の過程が原因で起こる副作用
・腹膜炎
・性器出血
・レントゲン撮影による極微弱な被爆
・血栓症
2.子宮卵管造影検査で使用する造影剤アレルギーが原因で起こる副作用
・軽度のアレルギー症状:疼痛や発疹
・重度のアレルギー症状:アナフィラキシーショック
子宮卵管造影検査の副作用は、発症頻度は少ないのでそれほど心配はいりませんが、検査後に体調が優れないときは副作用の可能性もあるので念のためどのような症状が副作用なのかを知っておき、心当たりがある場合は早めに医師に相談するようにしましょう。
「子宮卵管造影検査の時期はいつ?生理中と排卵時期を避けるべき理由」の補習は以上になります。最後に子宮卵管造影検査をして妊娠できた私が妊娠するために大切にしていたことをお話します♪
さいごに…子宮卵管造影検査で妊娠を目指すなら、間違った葉酸サプリを飲まないことが大切です
最後に少しだけお話しするのが、子宮卵管造影検査で妊娠を目指す人には知っておいて頂きたい、葉酸サプリについてです。
妊活で一番重要視しなければいけないのは、赤ちゃんが元気に生まれてきてくれる準備をすることですが、これから授かる赤ちゃんが元気に生まれてくるために大切なのは、葉酸サプリをしっかり飲む事だってご存知でしたか!?
真剣に妊娠を目指している方なら、既に葉酸サプリの重要性をご存知かと思いますので、飲んでいない人はおそらくいらっしゃらないはずですが、葉酸サプリは妊娠したい女性は積極的に摂取するようにと、厚生労働省が勧告をしているくらい重要なもので、これだけは最低限はじめたほうがいいものなんです。
諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。
というのも・・・葉酸サプリを妊娠前から積極的に摂取しておくだけで、赤ちゃんの先天性異常の発症リスクを72%も軽減してくれるんです。
妊娠したいと思ったら、一番最初に始めたほうがいいのが葉酸サプリをしっかり飲むこと。子供を授かってからでは遅いんです。子供が欲しいと思ったときが葉酸サプリを飲み始めるのに最も適したタイミングなんです。
それだけではありません。
葉酸は子宮内膜を厚くしてくれて、妊娠しやすい身体作りをサポートしてくれます。そのような背景があり、国だけでなく妊娠のプロである不妊治療の専門医の先生達も、葉酸サプリは妊娠したいなら必ず摂取するように呼びかけているんです。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
葉酸は妊娠を考えはじめた時から服用しましょう。
参考元:浅田レディースクリニック
葉酸は子宮内膜を厚くして妊娠しやすくしてくれ、妊娠後の赤ちゃんの先天性異常の発症リスクを72%も軽減してくれるもので、現在では不妊治療の専門医だけでなく、国も「妊娠したい人は積極的に」葉酸サプリを摂取するように勧告しています。それだけ葉酸サプリというのは、妊娠したいと思う人にとっては最重要なものなのです。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
子宮卵管造影検査後で妊娠しやすくなるゴールデン期間に、妊娠を目指すあなたに、是非大切にして欲しいこと。
それは「排卵したチャンスを逃さない」ことです。
排卵しても着床しなければ妊娠は出来ません。着床するには子宮内膜がふかふかな状態になっていなければいけないのです。
妊活中の人は日頃から葉酸サプリをきちんと摂取して子宮内膜をふかふかにしておくことを忘れないようにしてください。これから出会える赤ちゃんの先天性異常のリスクを軽減するためにも、子宮内膜のためにも、妊娠したいと強く願う方にとっては葉酸サプリは何より重要なもののひとつになってきます。
不妊治療も欠かさず葉酸を摂取していた私は、現在では幸いにも妊娠出産し元気な赤ちゃんを授かることができましたが、葉酸サプリはただ飲めばいいわけではありません。
妊娠するために最適な葉酸サプリを飲まなければ意味がないのです。
もしも、いま飲んでいらっしゃる葉酸サプリを真剣に選んでいなかった方、もしくは実はまだ葉酸サプリを飲んでいなかった・・・という方は実際に不妊治療をして出産できた私が妊娠するのに大切だと実感した葉酸サプリの選び方をご覧いただければと思います。選び方だけではなく、不妊治療中、私が実際に飲んでいた葉酸サプリについても少しだけお話しています。
⇒不妊治療を経て妊娠出産することができた私が大切にした、葉酸サプリの選び方の解説はこちらをクリック
※ひよこいキャンパスは、妻のひよこいが多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療による妊活中の経験から学んだことをもとに作られています。みなさんの判断のもとご参考にして頂ければ幸いです。
タグ:不妊治療の教室