黄体機能不全でも妊娠できる?妊娠するための治療法
※ひよこいキャンパスは、多嚢胞性卵巣症候群の不妊治療による妊活を経験した妻のひよこいがナビゲートします♪
こんにちは!多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療による妊活をしていた、ひよこいです。
あなたは、黄体機能不全についてご存知でしょうか?
ここでは、不妊の原因とされることの多い、黄体機能不全についてお話していきたいと思います。黄体機能不全と妊娠について知り、不安を安心に変えて妊活に取り組みましょう。
それではひよこいキャンパス、黄体機能不全の教室「黄体機能不全でも妊娠できる?妊娠するための治療法」のはじまりです!
黄体機能不全はなぜ妊娠しにくいの?
黄体機能不全とは・・・
体内の黄体が正常に機能していない状態のことを指します。黄体とは卵巣の中で排卵が起きた後に作られるのですが、黄体は妊娠に不可欠な黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌する重要な働きを担っています。
つまり黄体機能不全だと、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が正常におこなわれないため、妊娠しにくい、もしくは妊娠が継続しにくくなってしまうのです。
黄体機能不全の妊娠率は50%弱程度だったというデータも・・・
例えば、不妊治療をおこなっている国井クリニックによる統計データでは、黄体機能不全の人の妊娠率は50%弱程度だったというデータがあります。
妊娠する確率というのは年齢によっても、大きく異なりますので一概に高い低いというのは言い切れないですが、
25歳の健康な人の場合、1回の排卵周期での妊娠率は約30%
30歳の健康な人の場合、1回の排卵周期での妊娠率は約20%
あるといわれていて、妊娠適齢期といわれるこれらの年代の健康な人の場合は、健康な夫婦が避妊しなければ、1年以内に80%、2年以内に90%に妊娠が成立するといわれています。
そういった点から、黄体機能不全の人の妊娠率は50%弱というデータを見ると、健康な人と比べるとやはりそのままでは妊娠する確率は低いといえるかもしれません。
更に、一般的な妊娠率というのは
35歳の健康な人の場合、1回の排卵周期での妊娠率は約15%
40歳の健康な人の場合、1回の排卵周期での妊娠率は約5%
と年齢を重ねるにつれてどんどんと妊娠確率は低くなってきます。
国井クリニックによる統計データは年齢別に振り分けられたものではありませんが、一般的な妊娠確率から照らし合わせると、おそらく30歳以上で黄体機能不全の人の場合、なにもしないままでは更に妊娠確率は低くなってくると考えられそうです。
参考元:国井クリニック妊娠統計
黄体機能不全でも自然妊娠をあきらめない
黄体機能不全だと、健康な人に比べると妊娠確率は低くなりますが、決して妊娠出来ないわけではありません。黄体機能不全は治療や体質改善などで症状が改善できることが少なくないからです。
積極的に治療や体質改善に取り組んでいくことで妊娠することが出来た人、人工授精や体外受精に頼らずに、タイミング法による自然妊娠が出来た人もたくさんいらっしゃいますので、前向きに取り組んでいきましょう。
黄体機能不全の治療方法には、黄体補充療法、黄体賦活法、自然補完療法がある
黄体機能不全の主な治療法は3つあります。
黄体補充療法
黄体補充療法とは、不足している黄体ホルモンを補充するために薬を用いて治療することです。ルトラールやデュファストンなどの経口薬を服用したり、注射をして治療していきます。
黄体賦活法
黄体賦活法とは、黄体ホルモンを補充するのではなく、黄体ホルモンの分泌を促進させる薬を用いて治療をおこないます。黄体賦活法では、HCG注射と呼ばれる注射薬が主に使用されます。HCG注射には黄体を刺激して黄体の機能をよくする働きがあります。
黄体補充療法と黄体賦活法は、個人の身体の状態に応じて医師が黄体機能不全の人に対して薬の処方がおこなわれ、黄体補充療法と黄体賦活法の両方を併用して黄体機能不全の治療をおこなうことも少なくありません。
自然補完療法
医師が処方する薬だけに頼るのではなく、自身の妊娠力を自ら高めることが自然補完療法です。黄体機能不全は黄体ホルモンの分泌が足りないことにより起こるので、ホルモンバランスを整えるために日頃の生活習慣や栄養バランスなどを見直していくことが大切です。
黄体機能不全の治療にかかる薬の費用は?
黄体機能不全の治療の場合、最初は不足している黄体ホルモンを補充するためにルトラールやデュファストンなどの経口薬を服用したり、黄体ホルモンの分泌を促すためのHCG注射などの薬により治療がおこなわれることが多いです。
ルトラールやデュファストンなどの経口薬やHCG注射などの薬には保険が適用されることもあり、1周期あたりの治療費用は数千円~1万円程度とあまり高額にはなりません。
ただし、1周期あたりの薬の費用はそれほど大きな負担にならなくてもこれが毎月ずっと薬の費用が掛かることになりますので、治療期間が長引くほどに薬の費用の負担は増えていくことになります。
黄体機能不全の治療期間
黄体機能不全の治療期間は、人により様々です。治療を初めて1,2ヶ月で妊娠できたというケースもあれば数年かかっても妊娠出来ないケースもあります。
一般的に最初の半年程度は薬を処方しながらタイミング療法により、自然妊娠を目指していき、状況を見ながら人工授精や体外受精にステップアップしていきます。
年齢を重ねるにつれ妊娠の確率は低くなってきてしまいますので、黄体機能不全の治療においてもなるべく早く妊娠できるように自分で出来る体質改善なども取り入れていくと良いでしょう。
黄体機能不全だと流産しやすい!?
黄体機能不全だからといって流産する確率が明らかに上昇してしまうということはありませんが、黄体機能不全の場合、妊娠を継続するのに大切な黄体機能が悪く、黄体ホルモンの分泌が悪い状態ですので気をつける必要はあります。
近年の研究では「黄体機能不全」自体は、流産の危険因子ではないと報告されていますが、妊娠維持に有利な免疫状態に影響しますので、間接的な影響は多いに考えられます。
参考元:青木産婦人科クリニック
黄体機能不全と診断された場合は、妊娠後も妊娠が維持、継続できるように黄体ホルモンを補充する薬を飲むことが多いのは流産を防ぐためでもあります。
黄体機能不全でも妊娠できる?妊娠するための治療法のまとめ
黄体機能不全は、黄体ホルモンの分泌異常により妊娠しにくくなる不妊原因の症状です。
黄体機能不全でも治療や体質改善などで症状が改善できることが少なくないので、妊娠したいと考えている方は、できるだけ早く妊娠できるようにご自身で出来る体質改善なども平行して取り組まれると良いでしょう。
黄体機能不全でも妊娠できる?妊娠するための治療法のまとめ
- 黄体機能不全は、黄体ホルモンの分泌異常により妊娠しにくい、もしくは妊娠が継続しにくくなってしまう
- 黄体機能不全の治療方法には、黄体補充療法、黄体賦活法、自然補完療法がある
- 黄体機能不全でも治療や体質改善などで症状が改善できることが少なくない
「黄体機能不全でも妊娠できる?妊娠するための治療法」の補習は以上になります。最後に不妊治療を経て妊娠出産できた私が妊娠するために大切にしていたことをお話します♪
さいごに…黄体機能不全で妊娠を目指すなら、間違った葉酸サプリを飲まないことが大切
最後に少しだけお話しするのが、黄体機能不全で妊娠を目指す人には知っておいて頂きたい、葉酸サプリについてです。
妊活で一番重要視しなければいけないのは、赤ちゃんが元気に生まれてきてくれる準備をすることですが、これから授かる赤ちゃんが元気に生まれてくるために大切なのは、葉酸サプリをしっかり飲む事だってご存知でしたか!?
黄体機能不全で真剣に妊娠を目指している方なら、既に葉酸サプリの重要性をご存知かと思いますので、飲んでいない人はおそらくいらっしゃらないはずですが、葉酸サプリは妊娠したい女性は積極的に摂取するようにと、厚生労働省が勧告をしているくらい重要なもので、これだけは最低限はじめたほうがいいものなんです。
諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。
というのも・・・葉酸サプリを妊娠前から積極的に摂取しておくだけで、赤ちゃんの先天性異常の発症リスクを72%も軽減してくれるんです。
妊娠したいと思ったら、一番最初に始めたほうがいいのが葉酸サプリをしっかり飲むこと。子供を授かってからでは遅いんです。子供が欲しいと思ったときが葉酸サプリを飲み始めるのに最も適したタイミングなんです。
それだけではありません。
葉酸サプリは子宮内膜を厚くしてくれて、妊娠しやすい身体作りをサポートしてくれます。そのような背景があり、国だけでなく妊娠のプロである不妊治療の専門医の先生達も、葉酸サプリは妊娠したいなら必ず摂取するように呼びかけているんです。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
葉酸は妊娠を考えはじめた時から服用しましょう。
葉酸サプリは子宮内膜を厚くして妊娠しやすくしてくれ、妊娠後の赤ちゃんの先天性異常の発症リスクを72%も軽減してくれるもので、現在では不妊治療の専門医だけでなく、国も「妊娠したい人は積極的に」葉酸サプリを摂取するように勧告しています。それだけ葉酸サプリというのは、妊娠したいと思う人にとっては最重要なものなのです。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
黄体機能不全は黄体ホルモンの分泌異常により起こる不妊原因のひとつですが、妊娠するためには大切なことがあります。
黄体機能不全で妊娠を目指す人にとって大切なのは、排卵したチャンスを逃さないことです。
排卵しても着床しなければ妊娠は出来ません。着床するには子宮内膜がふかふかな状態になっていなければいけないのです。
黄体機能不全は黄体ホルモン不足により子宮内膜が厚くなりにくく妊娠しにくくなりやすいので、黄体機能不全の人は日頃から葉酸サプリをきちんと摂取して子宮内膜をふかふかにしておくことを忘れないようにしてください。黄体機能不全で妊娠したいと強く願う方にとっては葉酸サプリは何より重要なもののひとつになってきます。
不妊治療をしていた私は、妊活中からずっと葉酸サプリを摂取した結果、妊娠出産することができましたが、葉酸サプリはただ飲めばいいわけではありません。
妊娠するために最適な葉酸サプリを飲まなければ意味がないのです。
もしも、いま飲んでいらっしゃる葉酸サプリを真剣に選んでいなかった方、もしくは実はまだ葉酸サプリを飲んでいなかった・・・という方は実際に不妊治療をして出産できた私が妊娠するのに大切だと実感した葉酸サプリの選び方をご覧いただければと思います。選び方だけではなく、不妊治療中、私が実際に飲んでいた葉酸サプリについても少しだけお話しています。
⇒不妊治療を経て妊娠出産することができた私が大切にした、葉酸サプリの選び方の解説はこちらをクリック
※ひよこいキャンパスは、妻のひよこいが多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療による妊活中の経験から学んだことをもとに作られています。みなさんの判断のもとご参考にして頂ければ幸いです。
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