HCG注射の影響でいつまで妊娠検査薬が偽陽性反応になる?
※ひよこいキャンパスは、多嚢胞性卵巣症候群の不妊治療による妊活を経験した妻のひよこいがナビゲートします♪
こんにちは!多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療による妊活をしていた、ひよこいです。
あなたは、HCG注射の影響でいつまで妊娠検査薬が偽陽性反応になるかについてご存知でしょうか?
HCG注射は不妊治療で使用される排卵誘発剤の一種ですが、実はHCG注射を使用するとその周期に妊娠していなくても妊娠検査薬で陽性反応が出てしまうことがあるんです。ここでは、HCG注射と妊娠検査薬の関係についてお話していきたいと思います。
それではひよこいキャンパス、排卵誘発剤の教室「HCG注射の影響でいつまで妊娠検査薬が偽陽性反応になる?」のはじまりです!
妊娠検査薬は、体内のHCGホルモン量が50mIU/ml以上になると陽性反応を示す
妊娠すると体内にHCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンが増えていき、妊娠検査薬は尿中のHCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンの量に反応して陽性反応、陰性反応を出す仕組みになっています。
HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンは受精卵が骨盤内のどこかに着床すると体内から分泌しはじめるようになっていて、妊娠検査薬はHCGが50mIU/ml以上になると陽性反応を示すようになります。ただし、子宮外妊娠や化学流産でも反応してしまうので、必ずしも陽性反応=妊娠になるわけではありません。
妊娠時の体内HCG分泌量の変化
妊娠2週目 0.2mIU/ml
妊娠3週目 20~50mIU/ml
妊娠4週目 200mIU/ml
妊娠5週目 1000mIU/ml
妊娠時のHCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンの週ごとの分泌量の変化はこのようなイメージになっていて、50mIU/mlになるのは、妊娠3週の終わりごろなので、だいたい生理予定日頃の時期からになります。
妊娠3週目の終わりぐらいの時期から、一気にHCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンの分泌量が体内に増えていきます。
早い人だとこの時期から妊娠検査薬が陽性反応が出るようになりますが、あくまで個人差はありますので一般的には、確実に妊娠検査薬が反応する時期である生理予定日1週間後から使用するのを推奨しています。
HCG注射の影響でいつまで妊娠検査薬が偽陽性反応になる?のぴよぴよタイム!
妊娠すると体内のHCGっていうホルモンが増えるんだね♪妊娠検査薬はこのHCGの分泌量に反応して陽性反応か陰性反応かを出す仕組みなんだって♪
フライング検査したいけど偽陽性反応になる!?妊娠検査薬にHCG注射の影響がでるのはいつからいつまで?
HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンが50mIU/mlの数値以上になると、通常は妊娠時でしかこれだけの量が体内に存在しないので、陽性反応が出たら高い確率で妊娠していることになります。
※子宮外妊娠や化学流産でも反応してしまうので、必ずしも陽性反応=妊娠になるわけではありません。
ところがHCG注射には、HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンが含まれているため、排卵前後にHCG注射を使用した場合は使用するタイミングによっては妊娠検査薬がこのHCG注射の成分に反応してしまい、本当は妊娠していないにも関わらず陽性反応を出してしまう、偽陽性という結果が出てしまうこともあるのです。
HCG注射の半減期は30~36時間。効果がほぼゼロになるのには約7日間かかる
薬の半減期とは、薬の全体量が半分になるまでの時間を意味しています。例えば、半減期が10時間の薬があるとします。この薬は服用した後、10時間経過すれば体の中の薬物が半分に減るということです。
半減期が短いということは、薬が素早く代謝・排泄されることを意味するので、薬の効果は短いです。その逆に半減期が長ければ、薬は長時間体の中に留まることになりますので、長時間に渡って薬が作用し効果が長いことになります。
HCG注射の半減期は30~36時間になります。
半減期は30~36時間とされています。
参考元:持田製薬
HCG注射の半減期は30~36時間と比較的長いので、HCG注射を使用してから数日間はHCG注射の成分が体内に残っているため、そのときに妊娠検査薬を使用しても偽陽性の反応が出てしまうことがあります。
hCGの注射を打った場合は、妊娠検査薬に影響するのは何日くらいですか?
私は注射して5日たちました。うっすらと陽性になりましたが、hCGの反応だとしたら妊娠している可能性はないですか?
あと今、卵巣過激症候群になっています。手で触った感じでは腫れはまだありますが妊娠しているといつ頃からひどくなってきますか?参考元:浅田レディースクリニック
hCGの半減期から考慮すると4~5日で反応は出なくなると思いますが、中には出る人もいますので、私は1週間と考えています。
排卵の日から15日で妊娠反応がうっすら出るのが普通ですが、14日目でも出る人はいます。妊娠していると12日目ぐらいからすっきりせず、卵巣過剰刺激症候群の初期症状がはじまります。妊娠していると1週間ぐらいひどくなる人もいます。
しかし、もともとの腫れがたいした事がなければ、症状はないかもしれません。hCGを打った先生とよくお話をして相談して下さい。参考元:浅田レディースクリニック
HCG注射の半減期を考慮すると、使用後7日程度は体内にHCG注射の成分が残ってしまうので、もしもフライングで妊娠検査薬を使用する際でも、少なくてもHCG注射後7日間は偽陽性が出てしまう可能性がありますので注意したほうがよいでしょう。
HCG注射の半減期からみる効果の変化
HCG注射の効果が50%に減る時間・・・30~36時間後(約1~1.5日後)
HCG注射の効果が25%に減る時間・・・60~72時間後(約3日後)
HCG注射の効果が12.5%に減る時間・・・90~108時間後(約4日後)
HCG注射の効果が6.25%に減る時間・・・120~144時間後(約5日後)
HCG注射の効果が3.125%に減る時間・・・150~180時間後(約6~7日後)
HCG注射の効果が1.5625%に減る時間・・・180~216時間後(約7~9日後)
HCG注射5,000IU単位を筋肉内投与したときの血中HCG値は、ピーク時に100~150IU/Lになるといわれています。
hCG 5,000IUを筋肉内投与したときの血中hCG値は,測定法などの違いのためか報告により異なりますが,投与後6~8時間で100~150IU/Lのピークに達し,その後徐々に減少し,24時間後には100IU/L前後,48時間後には50~60IU/L,72時間後には30IU/L前後になります。
参考元:持田製薬
つまりHCG注射5,000IU単位を1回使用した場合、使用後72時間後(約3日後)に30IU/L程度になり、そこから更に3日経過すると半減期を2回経過しますので、HCG注射5,000IU単位が体内に残っているのは、7.5IU/L程度になります。(30IU/Lが半減→15IU/Lが半減→7.5IU/L)
数日間にわたりHCG注射を使用した場合や使用した量によっても、体内に残るHCGの量も多くなるので、1回HCG注射を使用した場合よりも体内から抜けるのにも更に時間がかかるため、HCG注射の影響がなくなるのには約7日間かかるというのをひとつの目安にしているドクターも少なくないようです。
HCG注射を使用した周期にもしもフライングで妊娠検査薬を使用したいと思った場合は、最後にHCG注射を使用した日から7日間はあけるようにしたほうが、偽陽性の反応が出る可能性が少なくなります。
HCG注射の影響による陽性反応の場合は、日ごとに妊娠検査薬の色が薄くなる
HCG注射によるHCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンの体内残留量は日ごとに少なくなってきます。もしもフライングで妊娠検査薬を使用した場合、最初はくっきり陽性反応が出たけれど数日後再度、妊娠検査薬を使用したら、陽性反応の色が薄くなっていたという場合もあると思います。
通常、妊娠していたら日ごとにHCGの分泌量が増えていくので、妊娠検査薬を使うたびに陽性反応の色がくっきりと出るようになります。
妊娠検査薬の反応が次第に薄い色になり、最後は妊娠検査薬が反応しない陰性になってしまった場合はHCG注射によるHCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンが反応していただけという可能性もあります。
あまりに早く妊娠検査薬を使用してしまうと、このようなことも起こりますので特にHCG注射を使用した周期は、最低でもHCG注射を使用後7日間は、妊娠検査薬を使用するのを控えるのがいいと思います。
HCG注射の影響でいつまで妊娠検査薬が偽陽性反応になる?のぴよぴよタイム!
妊活をしていると今回は妊娠してるんじゃないかって、ついつい早めに妊娠検査薬を使っちゃうこともあるよね♪HCG注射を使用した周期は、あまりに早く使用すると妊娠していなくても妊娠検査薬が陽性反応を示すことがあるから覚えておきましょう♪
HCG注射による妊娠検査薬の影響のまとめ
妊娠すると体内のHCGホルモンの分泌量が増えていきます。妊娠検査薬はこの体内のHCG分泌量が50mIU/ml以上になると陽性反応を示す仕組みになっていますが、不妊治療などでHCG注射を使用した周期は、注射の成分に反応して本当は妊娠していないのに陽性反応を示してしまうことがあります。
HCG注射による妊娠検査薬の影響で大切なポイントは2つあります。
HCG注射による妊娠検査薬の影響のまとめ
- HCG注射の影響で妊娠していないのに、妊娠検査薬が陽性を示す偽陽性反応に注意
- HCG注射を使用した周期は、偽陽性反応を防ぐため使用後7日間は妊娠検査薬を控える
「HCG注射の影響でいつまで妊娠検査薬が偽陽性反応になる?」の補習は以上になります。最後にHCG注射を使用して妊娠できた私が妊娠するために大切にしていたことをお話します♪
さいごに…HCG注射をするなら、間違った葉酸サプリを飲まないことが大切
最後に少しだけお話しするのが、HCG注射をする人には知っておいて頂きたい、葉酸サプリについてです。
妊活で一番重要視しなければいけないのは、赤ちゃんが元気に生まれてきてくれる準備をすることですが、これから授かる赤ちゃんが元気に生まれてくるために大切なのは、葉酸サプリをしっかり飲む事だってご存知でしたか!?
HCG注射で真剣に妊娠を目指している方なら、既に葉酸サプリの重要性をご存知かと思いますので、飲んでいない人はおそらくいらっしゃらないはずですが、葉酸サプリは妊娠したい女性は積極的に摂取するようにと、厚生労働省が勧告をしているくらい重要なもので、これだけは最低限はじめたほうがいいものなんです。
諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。
というのも・・・葉酸サプリを妊娠前から積極的に摂取しておくだけで、赤ちゃんの先天性異常の発症リスクを72%も軽減してくれるんです。
妊娠したいと思ったら、一番最初に始めたほうがいいのが葉酸サプリをしっかり飲むこと。子供を授かってからでは遅いんです。子供が欲しいと思ったときが葉酸サプリを飲み始めるのに最も適したタイミングなんです。
それだけではありません。
葉酸サプリは子宮内膜を厚くしてくれて、妊娠しやすい身体作りをサポートしてくれます。そのような背景があり、国だけでなく妊娠のプロである不妊治療の専門医の先生達も、葉酸サプリは妊娠したいなら必ず摂取するように呼びかけているんです。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
葉酸は妊娠を考えはじめた時から服用しましょう。
参考元:浅田レディースクリニック
葉酸サプリは子宮内膜を厚くして妊娠しやすくしてくれ、妊娠後の赤ちゃんの先天性異常の発症リスクを72%も軽減してくれるもので、現在では不妊治療の専門医だけでなく、国も「妊娠したい人は積極的に」葉酸サプリを摂取するように勧告しています。それだけ葉酸サプリというのは、妊娠したいと思う人にとっては最重要なものなのです。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
HCG注射は高い確率で排卵が望めますが、排卵しても誰でも妊娠できるというわけではありません。
HCG注射をする人にとって大切なのは、注射の苦痛に耐え努力の末に排卵したチャンスを逃さないことです。
排卵しても着床しなければ妊娠は出来ません。着床するには子宮内膜がふかふかな状態になっていなければいけないのです。
HCG注射は排卵させやすくしてくれる薬ですが、HCG注射の効果を無駄しないためにも日頃から葉酸サプリをきちんと摂取して子宮内膜をふかふかにしておくことを忘れないようにしてください。HCG注射で妊娠したいと強く願う方にとっては葉酸サプリは何より重要なもののひとつになってきます。
私も妊活中からずっと葉酸サプリを摂取した結果、妊娠出産することができましたが、葉酸サプリはただ飲めばいいわけではありません。
妊娠するために最適な葉酸サプリを飲まなければ意味がないのです。
もしも、いま飲んでいらっしゃる葉酸サプリを真剣に選んでいなかった方、もしくは実はまだ葉酸サプリを飲んでいなかった・・・という方は実際に私が妊娠するのに大切だと実感した葉酸サプリの選び方をご覧いただければと思います。選び方だけではなく、不妊治療中、私が実際に効果を実感した葉酸サプリについても少しだけお話しています。
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※ひよこいキャンパスは、妻のひよこいが多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療による妊活中の経験から学んだことをもとに作られています。みなさんの判断のもとご参考にして頂ければ幸いです。
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