ルトラールで基礎体温が高温期に上がらないのはなぜ?
※ひよこいキャンパスは、多嚢胞性卵巣症候群の不妊治療による妊活を経験した妻のひよこいがナビゲートします♪
こんにちは!多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療による妊活をしていた、ひよこいです。
あなたは、ルトラールで基礎体温が高温期に上がらないのはなぜ?についてご存知でしょうか?
ここでは、不妊治療で使用されることの多い、ルトラールについてお話していきたいと思います。ルトラールで生理が来ない場合や遅れるのはなぜかについて知り、不安を安心に変えて妊活に取り組みましょう。
それではひよこいキャンパス、不妊治療の教室「ルトラールで基礎体温が高温期に上がらないのはなぜ?」のはじまりです!
ルトラールを服用すると基礎体温が上がる?下がる?
ルトラールには、1.月経サイクルを整える効果、2.妊娠する可能性を高める効果、3.妊娠を継続しやすくする効果の3つの効果があります。
排卵後からルトラールを服用する場合は、「妊娠する可能性を高める効果」を期待してルトラールを使用します。
通常、排卵後は基礎体温は低温期から高温期に移行していきます。排卵後は基礎体温が高温期に移行していかないと妊娠しにくいため、高温期になっているかどうかは妊活中の人は毎周期、気になるところだと思います。
ところが、黄体機能不全などで体質的に身体のなかの黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が弱い人の場合は、高温期になりにくいということがあり、ルトラールはそのような場合に黄体ホルモン(プロゲステロン)を補充する目的で処方されます。
ルトラールを飲んで体内に黄体ホルモン(プロゲステロン)量が増えるとホルモンバランスが整い、基礎体温が低温期から高温期に上がりやすくなります。
ルトラールは直接的に基礎体温が上がるもしくは下がる効果のある薬ではありません。あくまで黄体ホルモン(プロゲステロン)を補充してホルモンバランスを整えることを目的としています。
ルトラールで黄体ホルモン(プロゲステロン)を補うことで、体内でホルモンバランスが整い、結果として基礎体温が正常に高温期になりやすくなるのです。
ルトラールを服用すると基礎体温の高温期が長い?短い?
ルトラールを飲むと黄体ホルモンが体内に補充されるので、これまで基礎体温の高温期が短かった人の場合は、高温期が長くなりやすくなります。
一方、ルトラールを飲んでも基礎体温の高温期が短い場合や、基礎体温がガタガタ、基礎体温がバラバラになってしまう場合は主治医の先生に相談されると良いでしょう。
ルトラールを飲んだのに基礎体温が高温期にならないのはなんで!?
ルトラールを飲んでいるのに、基礎体温が上がらないと、なんでだろうと心配になる人もいらっしゃるかもしれません。
ルトラールは、黄体ホルモンを補充するための薬ですが、基礎体温を上げるための薬ではありません。ルトラールで黄体ホルモンを補充し、結果的に基礎体温が上がりやすくなるのです。
直接的な効果は、体内に黄体ホルモンを補充するためのものですが、ルトラールを飲んだのに基礎体温の高温期が短い場合や、基礎体温がガタガタ、基礎体温がバラバラになってしまう場合は、ルトラールの処方量が少ないか、もしくはほかの原因により基礎体温が高温期に移行しない場合も考えられます。
ただし、基礎体温の高温期や低温期というのは温度そのものよりも温度差のほうが重要になってきます。基礎体温というのは年中一定ではなく、季節によっても変化します。
夏は基礎体温が高温期になりやすくても冬は外気温が寒いことから、体内の基礎体温も高温にならなかったりすることがあるのです。高温期と低温期の差が0.3度以上ありきとんと二層に分かれていれば、基礎体温の高温期が36.7℃以上でなくてもあまり心配ないとも言われています。
ルトラールを飲んでいるのに基礎体温が下がる!?
ルトラールを飲んで基礎体温が低温期から高温期に移行してきたのに、その後基礎体温が下がってしまう日がある場合もあります。
どうしても基礎体温が高温期に移行した後は、ちゃんと高温期がキープできるかに意識が向きがちですが大切なのは、ご自身の基礎体温における低温期との比較です。高温期に移行後、多少基礎体温が下がってしまう日があったとしても、低温期の基礎体温と比較して上がっていればさほど心配する必要はありません。
妊活中は、基礎体温の変化に敏感になりやすいですが、基礎体温はあくまで目安ですので、多少基礎体温が下がってしまう日があったとしてもあまり心配ないことがほとんどです。基礎体温はその日の気温やストレスなどでも影響が出やすい繊細なものなので多少の上がり下がりは気にしすぎないように過ごすことも大切です。
もしもルトラールを飲んだにもかかわらず、高温期なのに低温期並みに基礎体温が低い日が続くようでしたら、基礎体温表をもって一度医師に相談してみるといいでしょう。
妊娠初期にルトラールを処方されたときの服用について
ルトラールは黄体ホルモンを補充する効果のある薬ですので、妊娠前だけではなく、妊娠後も処方されるケースは少なくありません。
受精卵が子宮内膜に着床して妊娠を継続し続けるには、黄体ホルモンの分泌が欠かせません。黄体機能不全などにより黄体ホルモンの分泌量が少ない体質の方などは、せっかく着床して妊娠しても妊娠が維持出来ないことがあるのです。
そこで、このルトラールを妊娠後も服用し続けて体内に黄体ホルモンを補充し続けることによって妊娠の継続、流産の予防をしていくのです。
妊娠初期にルトラールを服用する場合は、個人の身体の状態に応じて医師がルトラールの処方量を決めていくことになりますが、一般的に妊娠初期にルトラールを服用する場合は、妊娠初期の9週目までを目安にルトラールを処方されることが多いようです。
また、病院によっては妊娠後はルトラールの流産予防と同じ効果を期待できるデュファストンという薬に切り替えるケースもあります。デュファストンは厚生労働省が流産予防に認めている薬でもあるため、より安心して妊娠後も使用できるという側面があるようです。
ルトラールで基礎体温が高温期に上がらないのはなぜ?のまとめ
ルトラールは、黄体ホルモン(プロゲステロン)の補充をするための薬で、直接基礎体温を高温にする効果は持っていません。
ルトラールで黄体ホルモン(プロゲステロン)を補うことで、体内でホルモンバランスが整い、結果として基礎体温が正常に高温期になりやすくなるのです。
ルトラールは、妊娠前も妊娠後も使用することのある薬で、妊娠初期に使用する場合は流産の防止を目的として、妊娠初期の9週目位までを目安にルトラールが処方されます。
ルトラールで基礎体温が高温期に上がらないのはなぜ?のまとめ
- ルトラールは直接的に基礎体温を上げる効果はありません
- ルトラールで黄体ホルモンが体内に補充されることでホルモンバランスが整い、結果として正常に高温期になりやすくなります
- 妊娠初期にルトラールを服用する場合は、9週目迄を目安に処方されることが多いです
- ルトラールで基礎体温が上がらない時は処方量が少ないか、もしくはほかの原因の可能性も
「ルトラールで基礎体温が高温期に上がらないのはなぜ?」の補習は以上になります。最後にルトラールを使用して妊娠できた私が妊娠するために大切にしていたことをお話します♪
さいごに…ルトラールを服用をするなら、間違った葉酸サプリを飲まないことが大切
最後に少しだけお話しするのが、ルトラールを服用する人には知っておいて頂きたい、葉酸サプリについてです。
妊活で一番重要視しなければいけないのは、赤ちゃんが元気に生まれてきてくれる準備をすることですが、これから授かる赤ちゃんが元気に生まれてくるために大切なのは、葉酸サプリをしっかり飲む事だってご存知でしたか!?
ルトラールで真剣に妊娠を目指している方なら、既に葉酸サプリの重要性をご存知かと思いますので、飲んでいない人はおそらくいらっしゃらないはずですが、葉酸サプリは妊娠したい女性は積極的に摂取するようにと、厚生労働省が勧告をしているくらい重要なもので、これだけは最低限はじめたほうがいいものなんです。
諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。
というのも・・・葉酸サプリを妊娠前から積極的に摂取しておくだけで、赤ちゃんの先天性異常の発症リスクを72%も軽減してくれるんです。
妊娠したいと思ったら、一番最初に始めたほうがいいのが葉酸サプリをしっかり飲むこと。子供を授かってからでは遅いんです。子供が欲しいと思ったときが葉酸サプリを飲み始めるのに最も適したタイミングなんです。
それだけではありません。
葉酸は子宮内膜を厚くしてくれて、妊娠しやすい身体作りをサポートしてくれます。そのような背景があり、国だけでなく妊娠のプロである不妊治療の専門医の先生達も、葉酸サプリは妊娠したいなら必ず摂取するように呼びかけているんです。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
葉酸は妊娠を考えはじめた時から服用しましょう。
参考元:浅田レディースクリニック
葉酸は子宮内膜を厚くして妊娠しやすくしてくれ、妊娠後の赤ちゃんの先天性異常の発症リスクを72%も軽減してくれるもので、現在では不妊治療の専門医だけでなく、国も「妊娠したい人は積極的に」葉酸サプリを摂取するように勧告しています。それだけ葉酸サプリというのは、妊娠したいと思う人にとっては最重要なものなのです。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
ルトラールは黄体ホルモンを補充して妊娠へのサポートをしてくれますが、ルトラールさえ飲めば誰でも妊娠できるというわけではありません。
ルトラールを服用する人にとって大切なのは、排卵したチャンスを逃さないことです。
排卵しても着床しなければ妊娠は出来ません。着床するには子宮内膜がふかふかな状態になっていなければいけないのです。
ルトラールは妊娠しやすくしてくれる薬で、ルトラールそのものにも子宮内膜の厚さを維持してくれる効果はありますが、ルトラールの効果を無駄しないためにも日頃から葉酸サプリをきちんと摂取して子宮内膜をふかふかにしておくことを忘れないようにしてください。ルトラールで妊娠したいと強く願う方にとっては葉酸サプリは何より重要なもののひとつになってきます。
私も妊活中からずっと葉酸サプリを摂取した結果、妊娠出産することができましたが、葉酸サプリはただ飲めばいいわけではありません。
妊娠するために最適な葉酸サプリを飲まなければ意味がないのです。
もしも、いま飲んでいらっしゃる葉酸サプリを真剣に選んでいなかった方、もしくは実はまだ葉酸サプリを飲んでいなかった・・・という方は実際にルトラールを服用していた私が妊娠するのに大切だと実感した葉酸サプリの選び方をご覧いただければと思います。選び方だけではなく、不妊治療中、私が実際に飲んで良かったと感じた葉酸サプリについても少しだけお話しています。
⇒ルトラールを服用して妊娠することができた私が実感した、妊娠するために大切な葉酸サプリの選び方の解説はこちらをクリック
※ひよこいキャンパスは、妻のひよこいが多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療による妊活中の経験から学んだことをもとに作られています。みなさんの判断のもとご参考にして頂ければ幸いです。
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